あみめのぶろぐ

動物園・水族館だいすき

【静岡・掛川】掛川花鳥園で鳥と戯れた記録【2024.3】

2024年3月某日、掛川花鳥園に行ってきた。

花鳥園といえばこの光景、お花いっぱい

その日はあいにくの雨天。でも私はテンションあげ。高校時代から交流が続いている唯一の友人と久しぶりのお出かけだったからである。

 

掛川花鳥園には、昔家族で一度だけ行ったことがあった。それから数年後、今の旦那と一緒に松江フォーゲルパークに行った時、あまりにも掛川花鳥園すぎて「これ掛川やないか!」と思った記憶がある。

(※後で調べたら姉妹園という関係性らしい)

だから、目新しさはそんなになかった。むしろ馴染みの空気感で、落ち着いて回ることができた。

 

……というのは嘘。まったく落ち着いていられない。

館内は鳥が放し飼いになっており、いつどこから襲撃されるかわからない。最も凶悪なのは群れをなしてミサイルのように飛び交うコガネメキシコインコたち。

群れていなければかわいいけれど……

写真奥、点々と見える黄色がすべてこのインコ

一匹ずつなら小柄でかわいい鳥だが、こんなに数がいるとさすがに怖い。そして鳥側は人間に慣れまくっているので、人と人との間をものすごいスピードで飛び去っていく。

実際、鳥たちとのあまりの距離感の近さに怖気づいて泣き出す子どももいた。無理もない。かわいくて人懐っこい鳥たちにここまで恐怖心を抱けるのはこの施設ならでは。

こうして書くと悪口まみれのように感じるかもしれないが、実際めちゃくちゃ楽しかった。

 

館内は温室のようになっていて、いつでも一定の温度に調整されているらしい。そのおかげで植物も季節を問わず見頃になっている。

透明感たっぷりな熱帯性スイレン

オニバスも次々に成長中

この一風変わったお花はブルグマンシアという名前

鳥は種類ごとにスペースを分けられていて、それぞれの場所で餌やり体験ができる。

ただし、どれだけでも餌やりできるわけではない。ある程度餌が出回ったらしばらく休止モードになり、時間経過で再開される様子だった。鳥の健康管理のひとつでもあるし、お腹がいっぱいの鳥は餌には近寄らないので、餌を買っても触れ合いができないからでもある。

 

インコのミサイルを抜けた次のお部屋には、長い尻尾が美しい白クジャクが。

ゴージャスで貫禄たっぷり

ふわふわ~

このエリアでお待ちかねの餌やりカードを切った。私は床をトコトコ歩いているかわいい鳥さんに餌やりしたかったのに、めっちゃ積極的な緑色のインコがズサッ!と私の肩に乗ってきてアピールしてくる。なんて食い意地が張っているんだ。

名前なんだっけ……なんたらウロコインコ

ちなみにこいつ、私にたかる前は友人にたかっていた。なんて図々しいんだ。かわいい。

周りには他にもたくさんの鳥たちがいて、高いところで休憩していたり、足元で砂浴びしていたり、餌が売られている箱の真横に陣取っていたり。思い思いの行動が見られて面白い。

異種族ごはんタイム

冠が特徴的なエボシドリ

なぜか1匹だけ檻に入れられたオウギバトを気にする仲間たち

もう1枚オウギバト、この存在感たまらない~

カンムリシャコはつがいで行動を共にする習性があるそう

なかよぴっぴアケボノインコ

😎

次のお部屋はハシビロコウ

掛川花鳥園の顔とも言えるメインキャスト、ふたばちゃんに会うことができる。

凛々しいふたばちゃん!

この日は一般的なハシビロコウからは考えられないほど動きが多く、バサバサと飛び上がって移動したり、顔をあちこちに向けたりとかなり目立っていた。元気に動くふたばちゃんに、お客さんからも歓声があがる。

 

次の『水辺の鳥』エリアには、ひときわ目をひく大きな鳥がいた。コウノトリの仲間で、クラハシコウという種類らしい。

存在感抜群

時間をあけてもう一度来た時には座っていた。

なんかシュールな絵面

どう見ても逆関節、膝が折れている。が、膝に見えるところは鳥にとっての踵らしい。

水辺の鳥は他にもいたが、動きがかわいいのはクロエリセイタカシギ

細い脚、細いくちばし、かわいい

後ろ姿もcute

このエリアでもうひとつ目立つ存在がオオハシ。

オオハシは餌やり人気が一番高くて、ちょっとお腹いっぱい?でも餌を持って近づくと、腕にぴょんと乗ってくれる人懐っこさがかわいすぎる。

後ろのパネルとツーショできたオオハシ

胸の飾り羽が麦わらみたいなムギワラトキ

比較的小柄なシロトキ、かわいく見える

屋外スペースにはびしょ濡れのエミュー。放し飼いエリアで餌やりと触れ合いを楽しめる。

ゼロ距離に大型の鳥がいる不思議

餌もらえてよかったね

雨でじっとり濡れたエミューの羽根は見たままの質感だった。うん。あんまり気持ち良くないってこと。

 

ちなみに別の檻にはハシビロコウに並ぶ掛川花鳥園のエース、ヘビクイワシのキックちゃんがいる。晴れた日には屋外ショーでキックちゃんの特技を見ることができるのだが、雨天は中止。キックちゃんにとっては実質オフの日だった。

キックちゃんのショーは見られなかったが、午後のショーは無事鑑賞。13時の回と15時の回はそれぞれ演目が異なり、出演する鳥も違うので、どっちも見ることを園側も推奨している。

どの鳥も特技があるが、気まぐれだったり調子が悪かったりするので、たまにショーがうまく進行しない時もある。それはそれでかわいい。

くちばしの突起が特徴的なギンガオサイチョウ(一番好き!!!)

鮮やかなベニコンゴウインコ

美しいルリコンゴウインコ、こんなに近くで見られる

世界一賢い?ミヤマオウムニュージーランドの固有種

お姉さんと一緒にお辞儀するアンデスカラカラ

優勝したじゅん君

やる気が先走っているじゅん君を必死で止めるお姉さん

この日は土曜日だったが雨天だったこともあり、お客さんが多すぎて座れない!ということはなかったが、これが天気の良い週末だったらけっこう混むかも。

バードショーの会場になる屋内広場は、周りにフクロウたちの飼育スペースがあったり、有料ふれあい体験の場になっていたりするので、少し早めに席取りをして遠目から鳥を眺めながらのんびりショーの時間を待つのが良さそう。

起きてるフクロウ

モモイロインコちゃんかわいすぎ……

掛川花鳥園はレストラン・カフェスペースも充実。フード―コートシステムなので席は自分で取るのだが、めちゃくちゃ席数があるので座れなくて困ることはそうそうない。

ショーの合間に食べたオムハヤシは、溶けるチーズがハシビロコウのシルエットになっていた。

わかるかな……?

夕方になり、閉園の頃には雨が止んで気分も晴れた!

鳥たちに癒された素敵な一日。大満足であった。

 

♡おまけ♡

掛川花鳥園を楽しんだ後は、ふたつ隣の西掛川駅まで移動して、さわやかハンバーグを食べてきた。

この西掛川駅なのだが、天竜浜名湖線というローカル鉄道が走っており、こいつがマジのガチでローカル運行すぎてやばかった。

車両は1両、扉は手動、ICカード非対応。乗り降りの際はバスみたいにピンポーンとボタンを押して、切符を運転手に回収してもらう。降りた先の西掛川駅は当たり前に無人で改札すらない。鉄道界隈ではこれくらいのローカルっぷりはそんなにレアでもないのかな。

 

でも、見る車両はどれも企業コラボとかラッピングしてあって、行きはにじさんじ、帰りはYAMAHA、検索したら他にもエヴァとかゆるキャンとかたくさんのラッピング車両があった。

1両しかないから経費の面でコラボしやすいのか、天竜浜名湖鉄道自体がコラボにすごく寛容なのか、わからないけど面白いなーと思いながら電車に揺られていた。

 

掛川花鳥園のあとで近くのさわやか行きたいなーという人は、ぜひとも乗ってみてほしい。

天浜線(こうやって略すらしい!)とJRの改札は別なので、間違ってJRから入らないようにするのと、ローカル線特有の本数の少なさなのでそこだけ注意しなきゃだけど。ぜひ。