あみめのぶろぐ

動物園・水族館だいすき

【静岡・掛川】掛川花鳥園で鳥と戯れた記録【2024.3】

2024年3月某日、掛川花鳥園に行ってきた。

花鳥園といえばこの光景、お花いっぱい

その日はあいにくの雨天。でも私はテンションあげ。高校時代から交流が続いている唯一の友人と久しぶりのお出かけだったからである。

 

掛川花鳥園には、昔家族で一度だけ行ったことがあった。それから数年後、今の旦那と一緒に松江フォーゲルパークに行った時、あまりにも掛川花鳥園すぎて「これ掛川やないか!」と思った記憶がある。

(※後で調べたら姉妹園という関係性らしい)

だから、目新しさはそんなになかった。むしろ馴染みの空気感で、落ち着いて回ることができた。

 

……というのは嘘。まったく落ち着いていられない。

館内は鳥が放し飼いになっており、いつどこから襲撃されるかわからない。最も凶悪なのは群れをなしてミサイルのように飛び交うコガネメキシコインコたち。

群れていなければかわいいけれど……

写真奥、点々と見える黄色がすべてこのインコ

一匹ずつなら小柄でかわいい鳥だが、こんなに数がいるとさすがに怖い。そして鳥側は人間に慣れまくっているので、人と人との間をものすごいスピードで飛び去っていく。

実際、鳥たちとのあまりの距離感の近さに怖気づいて泣き出す子どももいた。無理もない。かわいくて人懐っこい鳥たちにここまで恐怖心を抱けるのはこの施設ならでは。

こうして書くと悪口まみれのように感じるかもしれないが、実際めちゃくちゃ楽しかった。

 

館内は温室のようになっていて、いつでも一定の温度に調整されているらしい。そのおかげで植物も季節を問わず見頃になっている。

透明感たっぷりな熱帯性スイレン

オニバスも次々に成長中

この一風変わったお花はブルグマンシアという名前

鳥は種類ごとにスペースを分けられていて、それぞれの場所で餌やり体験ができる。

ただし、どれだけでも餌やりできるわけではない。ある程度餌が出回ったらしばらく休止モードになり、時間経過で再開される様子だった。鳥の健康管理のひとつでもあるし、お腹がいっぱいの鳥は餌には近寄らないので、餌を買っても触れ合いができないからでもある。

 

インコのミサイルを抜けた次のお部屋には、長い尻尾が美しい白クジャクが。

ゴージャスで貫禄たっぷり

ふわふわ~

このエリアでお待ちかねの餌やりカードを切った。私は床をトコトコ歩いているかわいい鳥さんに餌やりしたかったのに、めっちゃ積極的な緑色のインコがズサッ!と私の肩に乗ってきてアピールしてくる。なんて食い意地が張っているんだ。

名前なんだっけ……なんたらウロコインコ

ちなみにこいつ、私にたかる前は友人にたかっていた。なんて図々しいんだ。かわいい。

周りには他にもたくさんの鳥たちがいて、高いところで休憩していたり、足元で砂浴びしていたり、餌が売られている箱の真横に陣取っていたり。思い思いの行動が見られて面白い。

異種族ごはんタイム

冠が特徴的なエボシドリ

なぜか1匹だけ檻に入れられたオウギバトを気にする仲間たち

もう1枚オウギバト、この存在感たまらない~

カンムリシャコはつがいで行動を共にする習性があるそう

なかよぴっぴアケボノインコ

😎

次のお部屋はハシビロコウ

掛川花鳥園の顔とも言えるメインキャスト、ふたばちゃんに会うことができる。

凛々しいふたばちゃん!

この日は一般的なハシビロコウからは考えられないほど動きが多く、バサバサと飛び上がって移動したり、顔をあちこちに向けたりとかなり目立っていた。元気に動くふたばちゃんに、お客さんからも歓声があがる。

 

次の『水辺の鳥』エリアには、ひときわ目をひく大きな鳥がいた。コウノトリの仲間で、クラハシコウという種類らしい。

存在感抜群

時間をあけてもう一度来た時には座っていた。

なんかシュールな絵面

どう見ても逆関節、膝が折れている。が、膝に見えるところは鳥にとっての踵らしい。

水辺の鳥は他にもいたが、動きがかわいいのはクロエリセイタカシギ

細い脚、細いくちばし、かわいい

後ろ姿もcute

このエリアでもうひとつ目立つ存在がオオハシ。

オオハシは餌やり人気が一番高くて、ちょっとお腹いっぱい?でも餌を持って近づくと、腕にぴょんと乗ってくれる人懐っこさがかわいすぎる。

後ろのパネルとツーショできたオオハシ

胸の飾り羽が麦わらみたいなムギワラトキ

比較的小柄なシロトキ、かわいく見える

屋外スペースにはびしょ濡れのエミュー。放し飼いエリアで餌やりと触れ合いを楽しめる。

ゼロ距離に大型の鳥がいる不思議

餌もらえてよかったね

雨でじっとり濡れたエミューの羽根は見たままの質感だった。うん。あんまり気持ち良くないってこと。

 

ちなみに別の檻にはハシビロコウに並ぶ掛川花鳥園のエース、ヘビクイワシのキックちゃんがいる。晴れた日には屋外ショーでキックちゃんの特技を見ることができるのだが、雨天は中止。キックちゃんにとっては実質オフの日だった。

キックちゃんのショーは見られなかったが、午後のショーは無事鑑賞。13時の回と15時の回はそれぞれ演目が異なり、出演する鳥も違うので、どっちも見ることを園側も推奨している。

どの鳥も特技があるが、気まぐれだったり調子が悪かったりするので、たまにショーがうまく進行しない時もある。それはそれでかわいい。

くちばしの突起が特徴的なギンガオサイチョウ(一番好き!!!)

鮮やかなベニコンゴウインコ

美しいルリコンゴウインコ、こんなに近くで見られる

世界一賢い?ミヤマオウムニュージーランドの固有種

お姉さんと一緒にお辞儀するアンデスカラカラ

優勝したじゅん君

やる気が先走っているじゅん君を必死で止めるお姉さん

この日は土曜日だったが雨天だったこともあり、お客さんが多すぎて座れない!ということはなかったが、これが天気の良い週末だったらけっこう混むかも。

バードショーの会場になる屋内広場は、周りにフクロウたちの飼育スペースがあったり、有料ふれあい体験の場になっていたりするので、少し早めに席取りをして遠目から鳥を眺めながらのんびりショーの時間を待つのが良さそう。

起きてるフクロウ

モモイロインコちゃんかわいすぎ……

掛川花鳥園はレストラン・カフェスペースも充実。フード―コートシステムなので席は自分で取るのだが、めちゃくちゃ席数があるので座れなくて困ることはそうそうない。

ショーの合間に食べたオムハヤシは、溶けるチーズがハシビロコウのシルエットになっていた。

わかるかな……?

夕方になり、閉園の頃には雨が止んで気分も晴れた!

鳥たちに癒された素敵な一日。大満足であった。

 

♡おまけ♡

掛川花鳥園を楽しんだ後は、ふたつ隣の西掛川駅まで移動して、さわやかハンバーグを食べてきた。

この西掛川駅なのだが、天竜浜名湖線というローカル鉄道が走っており、こいつがマジのガチでローカル運行すぎてやばかった。

車両は1両、扉は手動、ICカード非対応。乗り降りの際はバスみたいにピンポーンとボタンを押して、切符を運転手に回収してもらう。降りた先の西掛川駅は当たり前に無人で改札すらない。鉄道界隈ではこれくらいのローカルっぷりはそんなにレアでもないのかな。

 

でも、見る車両はどれも企業コラボとかラッピングしてあって、行きはにじさんじ、帰りはYAMAHA、検索したら他にもエヴァとかゆるキャンとかたくさんのラッピング車両があった。

1両しかないから経費の面でコラボしやすいのか、天竜浜名湖鉄道自体がコラボにすごく寛容なのか、わからないけど面白いなーと思いながら電車に揺られていた。

 

掛川花鳥園のあとで近くのさわやか行きたいなーという人は、ぜひとも乗ってみてほしい。

天浜線(こうやって略すらしい!)とJRの改札は別なので、間違ってJRから入らないようにするのと、ローカル線特有の本数の少なさなのでそこだけ注意しなきゃだけど。ぜひ。

 

【横須賀】海辺探索と美術館、楽しい休日の記録【2024.3】

3月某日、横須賀美術館に行ってきた。

海に映える、洗練された建物

もうすぐジブリ展が開催されるというタイミングで、私たちが見に行った展覧会は『日本の巨大ロボット群像』

ジブリ展と巨大ロボット展は開催時期が被る期間があったのだが、美術館側がジブリによる混雑をかなり警戒していて、「巨大ロボット展だけを見たいという方は絶対ジブリ展が始まる前に来た方がいい!早めに来てください!混雑でやばいことになる前に!!!」と訴えかけていた。いやほんと、落ち着いた時期に行けてよかった。

 

展示室は写真撮影OKなところも多く、みんなあちこちで写真を撮っていた。私たちは写真を撮らない代わりに音声ガイドをレンタルして楽しんだ。ナレーションは銀河万丈水樹奈々、この企画にぴったりの豪華声優による解説が気分をあげてくれる。

ロボットアニメの始祖・鉄人28号の話から始まり(何なら鉄腕アトムまで遡っていた)、マジンガーZからのガンダム、昔懐かしいロボットたちを世代順に紹介しながらアニメ史を語る。とにかく大きな展示物が多く、まるでアニメに入りこんでロボットと共に生きる世界の住民になった気分。フィクションとリアリティの間、ロボットとその世界観にはまり込んだ人々の想いに触れる企画展であった。

美術館屋上

屋上からの海の眺め

展覧会も良かったが、横須賀美術館自体がすばらしい。まず、海沿いに建つ美術館という立地が優勝。願っても得難い最高のロケーションだ。美術館側も自然との調和を意識しており、開放的な空間作りで景観の魅力を伝えている。

館内の丸窓からも海が見える

美術館をひと周りして少し疲れたら、併設されたカフェで休憩。

ランチやディナーの価格帯はちょっとリッチだが、おやつにケーキセットを食べるくらいなら気軽に利用できる。

おいしいチーズケーキ🧀

海を眺めながら味わうケーキと紅茶……お嬢様になった気分~。

 

ひと息ついたら、海辺を歩いて観音崎公園方面へ。

砂浜というより岩場が目立つこのあたりの海岸は、磯遊びにぴったり。

岩層の風景がユニーク

何かが住んでいそうな岩の隙間、気になる~

ほどよい岩場が潮だまりになっていて、少し散策するだけでたくさんの生き物に出会える。

タモ網を片手にがっつり磯遊びを楽しんでいた親子は、「もうウミウシ逃がしていいい~?」と会話していた。えっ、ウミウシ!?見せてください!!と話しかけたいのをぐっとこらえた。

陸モードのイソギンチャク

裏面をさらしまくるイトマキヒトデ

この気色悪いドーナツはカラマツガイのタマゴ?

生き物は好きだけど、知識がたくさんあるわけじゃない……そんな私でも、これは!!!!と思った生き物がこちら。

ウメボシイソギンチャク

ウメボシだー!

いっぱいいるー!!

ウメボシイソギンチャク鴨川シーワールドで地元海の生き物として紹介されており、名前が面白かったので強く印象に残っていた。ガラス越しに眺めていた生き物を野生で発見、なんと感動的。水族館オタクの私が実際にその知識を生かせた稀な例である。

調べてみるとレア度はそんなに高くなく、いるところには普通にいるようだ(実際今回もめちゃくちゃ見つけた)が、一応神奈川の天然記念物に指定されている。

探求心をくすぐられる地形

この写真内にいる2匹の魚、お分かりいただけるだろうか

横須賀の海は東京や横浜よりもずっと透明度が高くてきれいに思う。遠くから見ているだけでも癒されるが、こうしてじっくり近づいてみても面白い。

夏にもまた来たい!

海辺でひとしきり遊んだ後は、バスに乗って少し移動。

スーパー銭湯『横須賀温泉・湯楽の里(ゆらのさと)』で、海を見ながらのお風呂を楽しんだ。

ホテルとかでもない普通のスパ銭でオーシャンビューの露天風呂が付いているのはけっこう珍しいのではないか。館内のお食事処で横須賀名物のカレーも食べられて、すっかり横須賀を堪能した一日だった。

 

おわり。

 

【神奈川松田】富士山&河津桜&菜の花で日本の春を感じた日の記録【2024.2】

2024年2月某日。

この日は最高気温が16度を超え、2月とは思えないめちゃくちゃ暖かい陽気になった。

これは出掛けなくてはと、神奈川松田にある『西平畑公園』に遊びに行ってきた。

濃いピンク色が可愛らしい

公園では桜まつりの真っ最中。遠目に見ても、山の一角に河津桜のピンク色が密集しているのが見えた。

駅から坂道を上って公園入口に行き、入場料300円を支払った後は階段をひたすら上る。どこまでも上り坂だ。景色は美しいが、身体はけっこうきつい。

3合目で早くもバテ始める

はー……はー……😇

日本に桜の名所は数あれど、ここ西平畑公園の強いところは、河津桜と富士山が一緒に見られること。

富士山だー!

桜と富士山の組み合わせ、みんな好きなやつ。

そして、菜の花と桜の組み合わせも見られる。これもみんな好きなやつ。

ピンクとイエロー、かわいすぎる色合わせ

立ち止まって写真を撮る人がたくさん。家族で自撮りする人、彼氏彼女のインスタ用と思われる写真を撮り合う人、三脚付きの一眼レフでガチめの人、みんな思い思いに楽しんでいる。

上に着くと、富士山がいっそうよく見えた。

日本の春

めちゃくちゃきれいやないかい。

 

歩き疲れたので、売店で休憩。

桜もちを買っていたら、たまたま会った人が甘酒無料券をくれた。「私たち飲まないから、よかったら二人でどうぞ」と、私と旦那のぶん2枚。ありがたくいただいて、引き換えてもらった。

あったかい甘酒、寒い日に飲んだらもっとおいしかったかもしれない。ただこの日はひたすら暑かった。笑

上から見てもきれいな風景

菜の花畑をよく見るとミツバチがたくさん飛んでいる。

これだけ咲いていれば集まるよね。ビュッフェ会場みたいなものだよね。

ドリンクバー状態

あと、ちょっと懐かしいものを見つけた。

ツイッターの鳥、こんなところにいたのか

しばらくするとお腹がすいてきたので、階段を下って駅に戻ることに。

最高だった~

ここからはお昼ごはんを求めて小田原へ。新鮮でおいしい海鮮丼を食べてハッピーだった。

ついでに小田原城も見学。

小田原城

小田原城は1960年に再建され、2016年に「平成の大改修」が終わったとされている。ってことは、全然最近に建てられたものなのか?どうりで外観ピカピカ。

売店のソフトクリームを食べながら、近代史について雑に想いを馳せたのであった。

おわり。

 

【横浜春節】レックウザのりゅうまい!【2024.2】

2024年2月12日、海風が吹きつける寒空の下、横浜・山下公園に行ってきた。

横浜の春節イベントでレックウザの龍舞が見られると聞いて。

 

付近ではピカチュウのサンバイザーを配布していた。

昨年、ポケモン世界大会の開催期間中にもあちこちでピカチュウサンバイザーが配布されていたが、今回は春節限定で中国の帽子をかぶったデザインになっている。

風が強くて飛んで行ってしまいそうで、私はかぶることはできなかったが、周りの人たちは上手にかぶって気分を高めていた。

サンバイザー以外にも、お気に入りのポケモンのぬいぐるみを持ってきたり、ポケモンデザインのパーカーやカバンを身に着けていたりと、みんな思い思いにオタ活を楽しんでいた。

 

龍舞が始まる前に、まずはピカチュウがご挨拶。

チャイナピカチュウ

チャイナ服に身を包んだかわいいピカチュウ

歩いて通り過ぎるだけかと思いきや、意外としっかりファンサしてくれる。

ぴかちゅー!

かわいい~

みんなに手を振ってくれる

ピカチュウを前にすると、すべての人間は「ぴかちゅー!」「ぴかぴかー!」とピカチュウ語になってしまう。

私の近くでベビーカーに座っている子どもも「ぴかちゅー!ぴかちゅうう!!」とベビーカーをガタガタ揺らしながら派手に喜んでいた。

 

そして。

レックウザ

りゅうのまい!!

本日のメインイベント、レックウザの龍舞!

波打つように身体をぐるぐる動かしながら空を舞うレックウザ。お客さんのすぐ頭上まで近づいてくれるので、後列でも迫力満点。レックウザのグリーティングとして100点満点の演出。

めちゃくちゃ盛り上がっている

🐉

でも私が一番嬉しかったのは、メテノが出演していたこと。

龍を先頭でリードする「真珠の玉」の役割に、なんとメテノが抜擢されていたのだ。

カワイイーーー!!!!!!!!!

ほんとにかわいい。最高。

レックウザだけでなくメテノの舞まで見られると思わなくて嬉しいサプライズすぎた。

 

最後に決めポーズをして、レックウザの龍舞は終了。拍手が沸き起こった。

私の後ろにいた少年は小さい声で「かっけぇ……めっちゃかっけぇ……」と繰り返していた。よかったね。

 

龍舞が終わったら流れでみんなガンダムファクトリーに向かっていて笑った。やっぱみんなオタクじゃん。

GFY(ガンダムファクトリーヨコハマ)

こいつ、動くぞ!

GFには一度入ったことがあるが、動くガンダム開発に関わった企業・技術者のみなさんの情熱と苦悩が綴られた展示がとても面白くて良かった。

展示期間の延長が続いていたが、ついに今年3月31日で終了となる。横浜にガンダムがいる風景が見られるのもあと少しだ。

 

そのあとは中華街に行って、おいしい中華を食べました。

すごい人だった

おわり。

 

バレンタインは家族にチョコを贈る

外国から輸入され、日本で独自の進化を遂げた文化はたくさんある。

2月14日のバレンタインデーもそのひとつ。

 

好きな人に想いを伝える、愛の日。

仲良しの友達と手作りお菓子を交換し合う、お楽しみの日。

職場になんか持っていかないといけない、ダルい日。

人それぞれのバレンタイン観がある。

 

でも、最近の印象としては、

「ファビュラスでスペシャルなチョコレートが国内外から集まり、市場に並びまくって選び放題になる、甘党歓喜のフェスティバル」

といったイメージ。

 

有名なパティシエが作る最高品質のチョコレートや、限定パッケージの特別なチョコレート、目移りするほど種類豊富なチョコレートが一斉にお店に並ぶ。

こんな楽しいことがあるか(のび太画像略)

私は社会人になってから毎年このシーズンが楽しみで仕方ない。

 

いつも自分のためにチョコレートを買うのだが、結婚して実家を出てからふとこのかわいさと素晴らしさをお裾分けしたいと思い、実家の母に贈ったことがあった。

デメルの超絶かわいい箱チョコレートが母のもとに届いた日、それはそれは喜んでくれて、すぐにメッセージをくれた。

 

離れた家族にこそ、定期的にプレゼントを贈るべきかもしれない、とその時に思った。

 

今年は父が定年退職を迎え、単身赴任先から実家に戻ってきたので、チョコレートの箱を増やした。

父と母、そして実家暮らしの弟に1箱ずつ。

届いた日すぐに母から写真と共にメッセージが来た。

かわいすぎんだろ

今年の実家チョコは、

①かわいさとおいしさに絶対的安定感のあるウィーンの老舗『デメル

②日本のメリーチョコレートをベースとした超絶かわいいブランド『ルルメリー』

③絶対おいしいベルギー王室御用達チョコ『レオニダス』

以上の3本立てでお届けした。

えっっぐ……

かわいくてごめん。センス良すぎてごめん。

母はメッセージの中で、おいしいチョコレートが届いたことへの喜びはもちろん、

「気にかけてもらえて幸せです」

と言っていた。

そうか。バレンタインのチョコを誰かに贈りたいと思った時、思い出してもらうことが嬉しさの本質なのかもしれない。

 

ちなみに今年はちょっと金欠なので自分へのチョコは無し。母よ、ホワイトデーのお返し待ってるぜ。

おわり。

 

【富山-愛知-京都】秋の謎ルート旅・京都☆龍安寺編【2023.11】

京都旅行2日目。清水寺から始まり、嵐山の変わった神社を巡ったりしながらずいぶんと歩き回った我々。

前回記事⇒

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さらにここから電車に乗り、龍安寺(りょうあんじ)』へと向かう。

ここは旦那リクエストのスポット。エリザベス女王も訪れたというロックガーデンに期待高まる。

紅葉を見ながら歩いていく

既にめちゃくちゃ良い雰囲気

龍安寺世界文化遺産に登録された有名な場所だが、かなり渋めの雰囲気で、観光客がいても静かで落ち着いた空気感なのが不思議。

階段を上り、北条庭園へ

有名な石庭である『北条庭園』は、白砂に15個の石を配した庭。日本庭園の様式のひとつである『枯山水』の平庭だ。

wabisabi...

じつはこの石庭、いつ誰が作ったのか、石の配置にどのような意味が込められているのか、いっさい謎なのだそう。

でも謎に包まれているからこそ良いのかもしれない。ちょっとわかんない部分がある方が考察の余地があって一生語れるみたいな。

 

縁側に座ってぼんやり庭を眺める。いつまでもここでゆっくりしていられそう……。

と言ってあんまり長いこと陣取っていてもいけないので、そのまま外の『鏡容池(きょうようち)』に向かうことに。

修学旅行生が楽しそうに前を歩いている

『台杉』という剪定法でめっちゃ真っ直ぐの杉

美しい苔🌱

龍安寺の庭園といえばもちろん石庭、なのだが、周囲を木々や草花に囲まれた鏡容池も、京都を代表する有名な庭園のひとつ。

池泉回遊式の庭園で、池の周りをぐるっと歩いてまわることができる。

水面が鏡のように風景を映している

紅葉により美しさを増す景色

人々が想像する京都そのままのイメージ

途中の砂利で、傷ついた蛾を見つけた。

ツバメエダシャクの仲間だと思うけど、何ツバメエダシャクなのかはわからない。

白くて弱々しい

蛾は踏まれないところに移動させた。

達者でな。

どこもかしこも魅力的な庭園だった

龍安寺を一周する頃には夕方になっていた。朝からフルスロットルだった京都旅もこれにて終わりを迎える。

めちゃくちゃ歩きまくって疲労が半端ない。楽しかった。

 

これにて、2023年秋の謎ルート旅のシリーズ記事はおしまい。

今回は富山から始まり、愛知を経て京都を満喫するという長距離旅行だった。

親族への挨拶周り的な側面もあり、やりきった感がすごい。そしてこのブログ記事も書ききった感がすごい。写真ありすぎてまとめるのがマジでだるかった(本音)

おわり。

 

【富山-愛知-京都】秋の謎ルート旅・京都☆嵐山編【2023.11】

2023年11月某日。

嵐山の紅葉を楽しむために京都に来たはずなのに、清水寺に行ったり祇園で寄り道したりと全然辿り着かない我々。

前回記事⇒

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ようやく本命の嵐山に到着。

和風の装飾でテンションあがる阪急嵐山駅

まずは私のリクエストしたスポットへ。

嵐山駅から徒歩5分ほどのところにある『虚空蔵法輪寺(こくうぞうほうりんじ)』

立派な正門

趣深い雰囲気

入口付近には猫ちゃんがいた

法輪寺のご本尊は虚空蔵菩薩。知恵の神様として知られている。

京都の子どもは、干支が一巡して13歳になったら『十三まいり』として法輪寺をお参りし、知恵を授かるのだそう。

境内は落ち着いた雰囲気

ちょっと気になったのが、狛犬のビジュアル。

まず犬じゃない。片方は虎、もう片方は牛だった。

大きく口をあけた虎は、阿吽の阿担当

阿吽の吽を担当するのは牛

調べてみたら、虚空蔵菩薩丑寅の方角の守護神であることが理由らしい。丑年と寅年生まれの人にとっての守り本尊でもある。狛虎と狛牛、かわいいなー。

ちなみに、境内には虚空蔵菩薩の使いとされる羊の像もある。動物いっぱいの面白いお寺だ。

立派な角の羊さん

 

法輪寺の境内には、もうひとつ一風変わったお社がある。

それが電電明神を主祭神とした電気・電波事業のパワースポット、電電宮(でんでんぐう)』

な、なんだってー!?

電気・電波関係業界の発展を祈願して建てられた神社は、全国でもここだけ。実際、電気関係の仕事に携わっている人々がお参りに来ることが多いらしい。

日本には八百万の神がいると言うが、なんと電波の神までとは。

電気関係の人々の慰霊碑『電電塔』

慰霊碑として建てられた『電電塔』の両側には、発明王エジソンと物理学者ヘルツのレリーフが飾られている。まさかこの二人も日本の神社に出演するとは思っていなかっただろう。

 

この電電宮で授与されるお守りがとんでもなくユニーク。電気の神様にちなんで、なんとマイクロSDカードになっている。

マジか

マジか~~~

64GBのSDカード。容量は時代の流れと共にだんだん大きくなっているらしい。

中には虚空蔵菩薩像の画像データが入っている。シュールすぎんだろ……!

 

お参りも済んだところで、有名な渡月橋へ。

渡月橋

橋の上は人でいっぱい

 

桂川には屋形船が浮かぶ

紅葉の山々

川には鵜がたくさんいて、魚をとっていた。

魚を狙って水面をパシャパシャ

黒い鵜の軍団

足は黄色いんだね

渡月橋を渡ると、嵐電・嵐山駅の周辺エリアとなる。いよいよ嵐山本番といった雰囲気で、お土産屋や食事処がずらりと並ぶ。

たい焼きに襲われている飛び出し坊や

お昼ご飯は『嵯峨とうふ 稲 本店』で湯葉のうどんをいただいた。

窓際の席になったので、目の前に天龍寺の入り口が見える。

たまにガチの宗教っぽい団体も見かけた

お昼を済ませたら、さっそく天龍寺へ。

全部を見る時間はなかったが、雲龍図だけは拝んできた。どこから見ても目が合う “八方睨みの龍”、迫力満点だった。

見頃を迎えた紅葉

記念撮影スポットとして人気だった場所

美しい紅葉を楽しんだ後は、『竹林の小径』へ。

ここが有名観光スポットかー

竹林の中を走る電車

竹林の小径の先に、私が行きたかったもうひとつの神社がある。

先ほどの電電宮と同様こちらも変わり種、髪の毛にまつわる神社『御髪神社(みかみじんじゃ)』だ。

なんと髪の毛!

祀られているのは、日本最初の髪結い職人、藤原采女亮政之(ふじわらのうねめのすけまさゆき)。

全国唯一の髪の神社ということで、美容師さんがよくお参りに来るのだそう。もちろん、髪にお悩みのすべての人たちも。

 

お目当ては、一番人気の『福髪守』。クリアパーツの中にミニチュアのハサミと櫛が入ったキュートなお守り、これを授かるためにここまで来たと言っても過言ではない。

……が、SNSでバズりすぎてこの時点では在庫がなかった。希望者には後日郵送するとのことで、住所と名前を書かせてもらった。

御髪神社前の蓮の池、開花期はきれいだろうな

ちなみに、後日届いた福髪守はこちら。

クリア素材がかわいすぎる♡

さて、ここまで歩き回ってかなり疲れてきたが、私たちにはもうひとつ行きたい場所があった。旦那リクエストの場所でもある。

嵐電に乗って、最後のスポット『龍安寺(りょうあんじ)』へと向かうのだった。

次回、最終回。

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おわり。